成田市にデジドームができる? 『GATEWAY NARITA』を徹底調査!

成田市(千葉県)といえば、日本の空の玄関口と言われる成田国際空港や、成田山新勝寺などが有名です。そんな成田市に、新たな観光と産業の拠点ができるようです。

その名も『GATEWAY NARITA』。今回はゲートウェイ成田のマスタープランの概要がいよいよ公表されたので、徹底的に調査してみました。

『GATEWAY NARITA』とは

Explanation

『GATEWAY NARITA』は、成田都市計画の地区計画(小菅地区)の土地利用に関するマスタープランのことを指します。
成田市は2018年4月にこの計画を発表しており、その目的を「空港利用者のための宿泊施設やインバウンド需要を受け止めるための商業・娯楽施設、広域交通ネットワークを活かした流通業務施設や国際展示場、再生量などの高度な医療研究を行う研究施設など、民間の開発を誘導し、空港周辺地域に新たな産業拠点を形成するため」と定めています。 
この計画の対象地区である小菅地区は、成田国際空港の北西約1㎞に位置し、成田ICからのアクセスも良好という好立地となっており、東京ドーム約10個分に及ぶ面積(約42.6ha)となっています。 
成田市の発表から約6年。 いよいよその詳細=マスタープランが発表されました。このマスタープランこそが、『GATEWAY NARITA』なのです。

『GATEWAY NARITA』のコンセプト

『GATEWAY NARITA』のコンセプトは、「賑わいの創出と新たな産業振興」がテーマになっているようです。
「世界中から、成田を目指して人々が集まる、観光と産業のゲートウェイ」
「2030年~2040年代のメガトレンドを踏まえたファシリティを実装した街づくり」
これらを実現するために、4年という歳月をかけて計画が練られたそうです。

観光拠点としての『GATEWAY NARITA』

では、この『GATEWAY NARITA』ではいったいどんなことができるのか。ここからは観光拠点としての『GATEWAY NARITA』を紹介します。

デジドーム

まず、『GATEWAY NARITA』の計画の柱といっても過言ではないのが、「デジドーム」です。聞いたことがないという人も多いでしょう。それもそのはず、このデジドームは現在ラスベガスにしか存在していません。(2024年時点)
 
このデジドームの特徴は次のように紹介されています。
・緻密な解像度を有するLEDスクリーン
・壮大なスケールの最先端4D技術
・驚異的なスピーカー数と、特定の方向に音を飛ばす技術
・AIロボット対話やメタバース上でのアバター製作体験など、シアター外にも最先端の技術を体験できる設備がある
 
簡単に言えば、超最先端のテクノロジーで五感全てを使って体験できる近未来施設です。まず、『GATEWAY NARITA』の計画の柱といっても過言ではないのが、「デジドーム」です。
聞いたことがないという人も多いでしょう。それもそのはず、このデジドームは現在ラスベガスにしか存在していません。(2024年時点)
 
このデジドームの特徴は次のように紹介されています。
・緻密な解像度を有するLEDスクリーン
・壮大なスケールの最先端4D技術
・驚異的なスピーカー数と、特定の方向に音を飛ばす技術
・AIロボット対話やメタバース上でのアバター製作体験など、シアター外にも最先端の技術を体験できる設備がある
 
簡単に言えば、超最先端のテクノロジーで五感全てを使って体験できる近未来施設です。

デジタルツーリズム

そして、『GATEWAY NARITA』ではデジドームを存分に活用した、「成田から世界へ」日本の魅力を発信する施設としての利用も期待されます。
日本の文化・自然・建築物の魅力をありのまま伝えられるデジタルコンテンツは、日本の空の玄関口・成田国際空港と抜群に相性がいいです。
 
また、先端デジタル技術を活用した没入体験によって、「成田から日本中へ」自由自在に巡ることができる『デジタルツーリズム』の体験も可能です。
最先端技術を詰め込んだデジドームを活用すれば、未だかつて経験したことのないレベルの映像体験が可能に違いありません。
 
仮想空間ならではの空間表現やストーリーによって、日本各地の魅力的な観光地や地場産品のプロモーションが可能、成田から日本中の地方創生や観光活性に貢献することが可能です。

その他、1000室超の宿泊施設や飲食施設を充実させ、ナイトタイムエコノミーの活性化に貢献することが観光拠点としての『GATEWAY NARITA』に課せられたミッションとされています。

産業拠点としての『GATEWAY NARITA』

次に、産業拠点としての『GATEWAY NARITA』を紹介します。
 
産業拠点としては、国際会議場(MICE)やコンベンションセンターの開発が予定されているほか、大規模なフードテック向けR&D施設の併設が予定されているそうです。
 
昨今日本食は世界中の多くに人に注目されています。一方で、食料需給は日本のみならず世界各地でも大きな問題になりつつあります。
 
「日本食および日本の食文化を海外発信」することや、「食料の安定生産を実現するための次世代のフードテック研究」が、産業拠点としての『GATEWAY NARITA』に課せられた使命と言えます。
 
また、『GATEWAY NARITA』は未来のわくわくする街づくりの視点を先取りし、グローバル都市の「模範」となるように構築されているようです。
世界中から新しい技術を集め、ゴミの回収や循環に関わる業務の自動化など、これからの時代に合わせた運用が予定されていると言います。
その他にも、宿泊・商業・飲食の各施設の運営形態にも新しい技術をふんだんに取り入れ、人口減少が進む日本においても無理なく運営できる施設設計を目指すとしています。
 
つまり、『GATEWAY NARITA』が新たな都市モデルとなって、産業の拠点として革新的な技術を日本各地にもたらすということも考えられるのです。

『GATEWAY NARITA』は誰が計画した?

今回ご紹介した『GATEWAY NARITA』。この設計に大きく関わったのが、世界中の都市デザインを行ってきたNYのラグアルダ・ロウ・アーキテクツです。
 
ラグアルダ・ロウ・アーキテクツ共同代表である重松健氏は、『GATEWAY NARITA』は未来のわくわくする街づくりの視点を先取りしたグローバル都市の「模範」になるように構築してきたと語っています。

まとめ

新たな観光と産業の拠点『GATEWAY NARITA』。
調べれば調べるほど完成が楽しみになります。
『GATEWAY NARITA』は、マスタープランに基づいてインフラ計画に着手し、2025年秋に建築着工、2026年12月までに一部施設の竣工と開業準備を開始、2027年春に商業施設と娯楽施設の一部の開業を予定しているとのことです。
 
最新鋭の技術を導入するだけに、かなり大規模な工事になることは間違いありませんね。
 
『GATEWAY NARITA』、完成が待ち遠しいですね!